福田康紀2006.09.26
またまた・・
先日、知人のＶ氏と飲んでいたところ、Ｖ氏が突然「明日白山に行こう！」と言い出し（午後１１時半）、急遽帰宅し準備することに・・。明日は大雨もしくは室堂の当日予約は受け付けできないため登山は中止・・と期待していたのですが、翌朝はいい天気。室堂に問い合わせると今日のお泊り全然ＯＫ！とのこと・・・。初めての白山登山でウキウキしているＶ氏に対し、ついこの間のツライ登山がまだ記憶に新しい私は別当出会に着いてもヤル気ゼロ状態。しかも砂防新道が土砂崩れで通行止めだったため、コースは時間のかかる観光新道しかありません。（初心者なので）結局、スタートは昨夜の思いつきからちょうど１２時間後の午前１１時半となりました。
観光新道の前半は、永遠に続く階段道。上り始めるとあっという間に汗ビッショリです。ここに来た後悔の思いと上りはじめるとやめられない刹那さを感じつつ、ひたすら自分との闘いの時間でした。
午後４時、室堂着。とりあえず持参のドリップコーヒーで一息。昨夜の酒のせいか前回より疲労を感じていました。そうこうしているうちに日が傾き始め、展望台に人が集まっていました。なにかと思い行ってみると、そこには初めて見る景色が。雲海に沈む夕日、青とオレンジの空のグラデーション。ようやく来てよかったと感じました。
しっかりと夕日を楽しんだ後はお待ちかねの夕食。質素だけど超大盛りのご飯と味噌汁でビールも入らないほど腹いっぱい。体を動かした後はやっぱりご飯がいいです。
その晩、両サイドからのイビキと疲れでなかなか熟睡できず、気が付けば午前１時でした。ちょうどＶ氏も起きていたので、もうひとつのお楽しみ・星空鑑賞に外に出てみました。霧もなく満天の星空が広がっていました。天の川もハッキリ見ることができ感動的な星空。ただし、凍えるほど寒い！（だからこそ空が澄んでいるのでしょうが・・）
翌朝は４時すぎに起床し、頂上へ向け、懐中電灯片手に寝起き登山開始。（朝一からハードな上りは体に悪い気がします）午前５時３８分念願の御来光です。日が昇る寸前は、遠くに見える山の稜線が燃えるように赤く光るんですね。神秘的な光景です。
午前８時半、覚悟をきめて帰路へ。下り始めて４０分黒ボコ岩に到着。ふと見ると昨日あったはずの砂防新道通行止めの看板がない・・。ちょうど上ってきた方に尋ねると、今日から迂回路ができて通行止め解除とのこと。かなり嬉しかったです。グッと気が楽になりました。そして帰り道は楽しい時間となりました。
（ちなみに室堂への物資の輸送はヘリのようです）
今回は、突然の登山でしたが、本当にラッキーでした。夕日に星空、そして御来光。帰りはやっぱり杉の子温泉とフルコース。１泊することでこんなに登山が楽しいものになるとは・・想像以上でした。が、しかし翌日は避けられない筋肉痛。来シーズンはトレーニングして臨みたいと思っています。